こんにちは、ポポヒロです❀
今回オススメしたい本のタイトルはこちら!
「なぜぼくらは働くのか」
池上彰さん監修の本書。
柔らかいタッチの漫画を織り交ぜながら読み進めることができ、活字が苦手な私でもスラスラと読むことができました。
自分は今のままでいいのだろうかと考えている方や、やりたいことが分からない・見つからない方、また働くことについて子供と話すいいきっかけになる本でもありますので、是非手に取ってほしい1冊となっております。
この本を読むきっかけ
私の職業は農業なのですが、正直まわりにはあまり胸をはって言える職業ではないと思っていた時期がありました。
- 低所得
- 古臭い
- 肉体労働
こういう目で見られるのではないかと自分で思い込んでいたからです。
実際に所得も低く、自分には人よりも秀でた能力やお金・自信も何もないと自己嫌悪する日々。
なんとか生活はしていけてたものの、体を壊してしまった場合、家族を守ることすら出来なくなるという不安もありました。
自分が傷つかないよう現実から目を背けていた私ですが、
「家族のためにも、どうにか人として今より少しでも成長したい!」
と考えた私は、室内でもできる副業として中古のブランド品販売を開始。
ところが…
独学でやってはみるものの、今まで自分で稼ぐことがなかった私が最初からうまくいく訳もありませんでした。
仕入れがうまくいかず、利益が出るどころかマイナスになることもしばしば。
1点で−7万の赤字なども出し、このまま続けても意味がないのでは…と徐々にやる気も無くなっていきました。
そんな不安だらけな日々が続きどうすればいいか分からなくなっていた、まさにその頃、出会った本がこの本でした。
本当にたくさんの「そうだよなぁ」、「そういう考えもあるのか!」を与えてくれた本書ですが、その中でも特に印象に残った言葉がこちらです。
- 仕事は誰かの役に立つこと
- 何歳になっても成長できる
- 「成功」と「幸せ」は違う
仕事とは誰かの役に立つこと
私はこの本を読むまでずっと
「生きていくために嫌でもやらなければならないこと」
という考えで仕事をしてきました。
しかし、本書ではこのように書かれています。
「私たちは、誰かの仕事に助けられて生きている」
「お金を払うのは、ありがとうの意思表示」
つまり仕事とは
「誰かの役に立つことである」
今まで「自分を主」として考え、やる気をなくしていた自分にとって、この考え方はハッとさせられるものでした。
世の中のどんな仕事も、需要がなければ続きません。
自分の売りたいものを売るのではなく、お客さんが求めているものを売る。
需要がある=誰かの役に立つことであり、まさに商売の基本ともなります。
そしてその対価として受け取ることのできる
「ありがとう」
私にとってこの一言は、優しい気持ちになり自分の仕事に自信がつく、そんな考え方でした。
何歳になっても成長できる
「あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きて無駄にしてはならない。」
私が特に好きなスティーブ・ジョブズの名言です。
周りの目ばかりを気にし、他人の意見に流されて生きてきた自分にとっては、まさに衝撃的な言葉でした。
やっても失敗するかもしれない、自分には才能がなく何をやっても無駄だと自分にブレーキをかけていた私でしたが、この言葉の後押しのおかげで、ブランド品販売、Twitter、ブログなど始めることができたのです。
今でも失敗するのが怖いと思うことはありますが、どれもやって後悔したことはなく、むしろ「やって良かったなぁ」と思うことの方が多いです。
現在、一昔前のように一つの会社に定年までい続けるのが難しい時代になってきました。
ただ逆を言えば一つの仕事に固執する必要がなく、多種多様な仕事の中からチャレンジしてみたいものに挑戦し、自分の成長に繋げることができる時代ともいえます。
こんな今だからこそ!!
様々なことに挑戦していかなければ、もったいないように思います。
好きを仕事にする人もいれば、やっていくうちに好きになる仕事もあると思います。
大事なのは、自分の心に正直にまずはやってみること。
「夢は実現しないと意味がないものではなく、あなたの人生を豊かにする栄養」
本書にもこのような一節があります。
私たちには限られた時間しかありませんが、遅いという事はありません。
だからこそ、興味のあることにまずはチャレンジしてみるという事が大事なのではないでしょうか。
「成功」と「幸せ」は違う
スタンフォード大学の、ジョン・D・クランボルツ名誉教授によると、
「仕事には偶然が大きく関わり、その偶然には5つの要素が関わっている」
その5つとは
- 好奇心…新しいものに興味を持ち、探求すること。
- 持続性…途中で折れることなく、取り組み続けること。
- 楽観性…不安に臆することなく、ポジティブな態度で臨むこと。
- 柔軟性…過度なこだわりは持たず、他の人の意見に耳を傾け、自分も変化をしていくこと。
- 冒険心…結果が分からず、多少のリスクを取ってでも行動すること。
という理論を発表しています。
「私は運がよかった」
テレビなどを見ていても、このように言う成功者をよく見かけます。
その時私は「自分も運が良ければもっといい生活ができたのになぁ」と思っていました。
しかしこの理論を読んだとき、成功者は成功者になるための準備をしっかりしているのだとそう感じざるをえませんでした。
誰でも最初からうまくいく訳ではありません。
仕事に失敗してくじけそうになる時もありますが、それを跳ね除け、成功体験を積み、前に進むことで仕事で活躍する機会が必ず増えるはずです。
中には仕事を辞めるという判断になる時もあると思います。しかしそれも、自分を見つめなおし判断したのなら一つの凄い前進なのだと私は思います。
運をつかむためには、前進あるのみ!!
今まで成功の話をしてきましたが、
成功=幸せ
とは限らず、人により幸せは形を変えます。
事実、内閣府の調査(2014年)では年収400万から800万あたりまでの幸福感はほとんど変わらないという結果が出ています。
成功の先にあるお金もあくまで中立なモノに過ぎず、多いからといって必ず幸せとは必ず結びつくものではなさそうです。
自分にとって幸せとは何か、お金、家族との時間、趣味、様々あると思います。
その中で、自分が心地のいいラインを見つけ、他人の意見には流されることなく模索していければ
それは自分にとって最高に幸せな人生だと言えるのではないでしょうか。
最後に
人それぞれ、本当にたくさんの悩みや考え方があると思います。
一つ解決しても、なぜか次から次へと次の問題が出てきますよね(笑)
「まだ、頑張らなきゃ」と踏ん張れる時もあれば、心が折れそうになる時もある。
進路で悩むときや、自分のやっていることが合っているかわからないときも…
そんな時は、一度立ち止まってこの本を読んでみると新しい発見があるかもしれません。
私も不安になった時、この本を読み返して後押ししてもらったことが何度もありました。
未来はどうなるかわかりませんが、自分も自分の大切な人もみんな幸せな人生を送れる。そんなヒントが見つかるかもしれない「なぜ、僕らは働くのか」
是非、機会があれば読んでみてください。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました❀
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